コラム
2026.04.01
ADHDの子へ効果のある注意の仕方
ADHDの子の子育て大変ですよね。
ADHDの子って注意なかなか聞いてくれないです。
理由は3つ(←まっさん自分がそうだったからすごくわかる!)
1.怒られ慣れてるから注意が刺激にならない
(ずーっと怒られ続けてるんで……)
2.怒られてる最中に違うこと考えてしまうから耳に入ってこない
(なんなら怒っている人の口の動き観察してたり……)
3.自尊心を守るために無意識でききいれない(心のシャッターを下ろす)
(ダメな子って言われてるのを全部まともにきいてたら自分がキライになりすぎて生きていけないです……。それに頑張ってわかっても衝動的に行動してしまうことも多いしできない自分がさらにキライになるので)
まっさん、ADHDの子に効果のある注意の仕方
自分自身の子ども時代の経験と臨床経験からわかっています。自分のエピソードと一緒にお伝えさせてください。
まっさん、近所の屋根の上を走り回るのが大好きな子どもでした。
お風呂屋さんの20mはあるかという高い屋根の上から遠くまでみえて道行く人が小さく見えて誰にも気がつかれないのはものすごく気持ちよかったし、屋根と屋根の間を飛び移っていくのもスリル満点で刺激的でものすごく楽しかったんです!
近所からは苦情がよくきてたようです。親にもよく怒られていました。
(この話をするとウチの子たちは楽しそうな顔で聞いた後、ダメな子だったんだね、自分達の方がましだねって言います。私も、今もし自分の子がこんな子だったら子育てタマラナイ……💦)
怒られてるとき
子ども時代のADHDまっさんの心の中はこんな感じ。
”大人って心がちっさいなぁ。猫とかには怒らないのに”
”危ないって、一回もケガしたことないけど?”
”近所の人から苦情?瓦も割れてないし、音立てないようにしてるのに、困るなんて変なこと言うなぁ”
”お母さん、顔真っ赤になってる。角出るとかイメージわいちゃう”
”何やっても怒るんだし、これも大したことないでしょ。私、そんなに悪いことしてないハズ”
怒られれば怒られるほど、
半分意地にもなって止めませんでした。
こんな楽しいことを取り上げようなんて
大人ってどうかしてる!
死んだって大けがしたってかまわないし!
(って、思ってました。ADHDは衝動を我慢する+先を見通すのも中々苦手です。だから思い切ったことができたりもする、という反面もあるのですが)
そんな、まっさんが、ある日からぱたりと
屋根に登るのを辞めました。
それはなぜか?
「お願いだから、止めてください」って親に敬語で頼まれたから。
いつも強くて上から怒ってくる親が
大人にするように
頼んでくるので驚いてしまったのです。
(こんなに、本当に親は困っているのか……)
「屋根瓦は割れなくても、ずれたりしてすき間から雨が漏れて、家が傷むことがあるんだよ。だから住んでいる人に迷惑がかかってしまう」
同じことを何度も言われてきたはずですが、
理由がこの時はじめて耳に入ったのです。
屋根登りを止めてからも
何度も何度も登りたくなりました。
あんな気持ちのいいところに
二度と登れないなんて、切なくて涙が出そうでした。
でも、この日以来、一度も登っていません。
子ども時代のADHDまっさんに効果があったのは
ADHDの子が聞き入れない理由3つ、と反対のことが起こったからでした。
1.頼まれた(普段ないことなのですごい刺激に……)
2.驚いて注意が向いているときに、理由をきかされて耳に入ったから
3.敬語・頼むというやり方で人として対等に扱われて
聞いても自尊心を守れると本能的に思ったから
外来でも、いいところに注目して口に出し(←これ、ADHDの子にはレアだからすごい刺激に!)、
怒る頻度を減らして頼んでもらうようにすると、子ども達の”困る”行動はかなり落ち着きます。
是非試みてくださいね!
ちなみに、小児科医の大人の、このど恥ずかしいエピソードは
ADHDの子には元気の素になるみたいなので
お子さんに話して頂いてもだいじょうぶで~す(///)