小児科医の視点
2026.02.23
不登校になぜ小児科医の手が必要か?小児科医の不登校支援
不登校支援になぜ小児科医の手が必要なのでしょうか?
不登校に長年関わってきて思うのはものすごく心の問題に見えるけれど
実際は身体の問題が原因で
「登校不能」
になって苦しんで泣いている子が極めて多いな、ということです。
“登校拒否”、や“不登校”じゃないんです。
(実感として95%以上の子が行きたいのに行けていない。根本的な身体の問題に気が付かず表面上のトラブル解決に気をとられてそこに色々理由をつけるのでわかりにくくなってます。)
その絡んでいる身体の問題って、
医学領域で専門がそれぞれいるくらいの問題。
そんな医者でも難しいって専門を作るような問題、家庭や本人、学校や精神科・心理だけで解決するなんて無理だろう、って感じてるんです。
まず、身体に関して、特に子どもの身体への知識が乏しい
親御さんや学校の先生は身体や病気のプロではないので当たり前ではあります。
医療のプロである精神科も身体の問題については得意ではないことが多いです
難しいことばかりだから、結局、自分の手の届きそう?
な範囲で真逆の対応をして悪化させているパターンがとても多くて……。
(行きたくない→強制・放置、朝起きれない→無理に起こす・目覚ましをつまでもかける・ひきずって移動させる、本人のやりたいようにさせましょうと様子見、今のままでいい、抗うつ薬の処方だけ、発達障害と診断して投薬するだけ)
不登校の子供たちに、どんな身体の問題が絡んでいるかというと、
・自律神経失調症(起立性調節障害)
・思春期のホルモンバランスの変化
・慢性疲労(学業・対人関係・オーバーワーク・家庭不和)
・睡眠不足
・睡眠障害・睡眠リズム障害
・ゲーム・スマホ依存症(脳も臓器なので身体)
・運動不足によるうつ
・栄養失調(エネルギー不足や微量元素・ビタミン不足など)
・過敏(聴力・触覚・対人等)
これらが絡み合って、新型うつ病や発達障害(ASD,ADHD, LD)と同じ症状をとったりして発生してくるので、極めて原因が理解しにくい状態で登校不能を発症します。
※発達特性を持っている子はもちろんいますが、体調がよければ障害になる症状までは発展しなかっただろう、という子達です。
小児科医ならこの原因がみんなわかって解決できるか?
答えは明確にNOです。
理由です。
・不登校に集中して対応している医者が知る限りではいない
・不登校は採算が合わないので病院で対応困難
・医者が忙しすぎて時間をかけられない
・専門領域以外は病院では勉強する余裕がない
(不登校領域はとても多彩なので、心身発達・小児内分泌・発達神経症・小児心理学・思春期学・栄養学・運動学・睡眠学・遺伝学・生活習慣病の内科学が要る)
だから、多くの病院では不・「登校」だから、医療の問題ではなく学校や家庭の問題ですよね、で終わってしまっているのが現状、と感じています。
問題解決できるいい小児科医はたくさんいるけど、今の病院の仕組みでは解決するまで支援するのはほとんどの病院で無理です。
どこにも頼り場がなくなった子と親御さんが家の中でどうにもできずに苦しんでいます。
不登校になってもいい?
そうでしょうか。
周りから強制されるよりはましかもしれないけれど、実際は行きたいのに行けなくて泣いている子生きる希望も失っている子で溢れています。
学校行っていないのに、と人目を気にして外に出られなくなってしまう子、
給食が食べられず栄養失調を悪化させる子、運動不足で動けなくなってしまう子
そんな風に悪循環が起きていること、知っていますか?
学び・経験の機会も学校抜きでは量と質に限界があります。
(教育の無償化から漏れてしまう)
34万6千人の不登校児童中、95%にあたる32.9万人は身体からのアプローチが有効だろうと思っています。
なぜなら、まっさんの外来では身体からのアプローチをした子の大体95%には効果がでていたから。
心や怠けのせいって動けなくなっている親子に身体の問題であることを理解してもらい、身体の問題をしっかり特定して合った生活強度や 本人が慢性疲労を起こさない環境を親御さんと協力して作りこむと動けるようになってくるんです。
結果として学校などのリアルの学びの場に戻ることを選ぶ子が90%以上、5%くらいが学校関係なしの好きな道へ進まれていました。
(5%くらいは合併症状が重すぎて対応可能な病院へ紹介して長期入院へ)
まっさん、でも不登校外来をしている時に
こんな風にずっと思っていました。
・学校と連携できればもっと早く的確になんとかできるのに
(病院と学校は個人情報保護で分断されがち)
・2週間や1か月毎では要望に応えきれていない
・ゲーム部分とか、看護的な対応は私の不得意分野
・ほぼ全員の方が同じポイントで困っているから、同じ説明繰り返してる
・正しい知識と方向性さえわかれば、親御さんや学校の先生だけでもできる部分は多い
・医師免許や病院が絶対必要な診療部分って全体の診療時間の1~2%くらい
・分担したり切り離しができたら、断ったりお待たせしたり制限したりせずにもっと困ってる子の受入ができるのに……。
今の社会の常識では、不登校は身体の問題、 と言っても簡単には受け入れてもらえない。
でも、子どもを楽にできる身体からの要素を全部組み込めたら
(専門性・ゲーム対応・不登校経験と共感・学校連携)
より有効な身体からのアプローチができるし、
一人一人の子が再び輝く数が増えていったら、社会も学会も行政もきっと変わってくるから休んでる子に「怠け者だから」って言う大人も子どもも減るし登校のタイミングを失って重症化する子も減るはずです。
だから、仲間とりぼん(ReBorn)プログラムを創ったんです。
私達にお子さんを元気にする
お手伝いをさせてもらえませんか?
いつか解決するかもしれないけど、ひきこもりになった人の19%が
不登校がきっかけというデータもでているくらい不登校の対応って難しいことです。
家族だけで頑張って長引かせずに早くお子さんを笑顔にして生きる力を回復させるため私達をお役に立たせて欲しいです。
一同、お待ちしております。