発達特性と発達障害の境目

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発達特性と発達障害は連続していてグラデーションです。 区別する明確な数値はありません。 では、どこから発達障害になるのか?

シンプルです。 「発達特性で本人が困っていれば発達障害」です。

納得いかない人も多いと思います。 周りが困っているのに本人は困っていないパターンが多いからです。 でも、長い目でみると周りが困ってしまう状態では いずれ、本人の周りから助けてくれる人がいなくなります。 そうすると、生活に障害が出るようになり 本人が困る状態になります。 だから、その人の発達特性の影響で周りに支障が出て困っていれば 将来、「発達特性で本人が困っていれば発達障害」に当てはまるので 本人自身は“今”困っていなくても発達障害です。 この境目は、まっさんは精神科の先生から教えてもらいました。 (わかりやすすぎる……。)    病気の診断基準を満たしたとしても、 本人も周りも誰も困っていないなら 治療・受診の必要はありません。

先日、20代の同僚の女性から真剣に相談を受けました。

「先生、私、発達障害かもしれない。どこに受診すればいいのかなぁ、いいとこ知ってますか?」 (どうして発達障害かもしれないと?) 「発達障害の話を友達としてて、ネットで試しにADHDのチェックリストをやってみたら自分も当てはまってたんです。当てはまってたら受診ってなってて怖くて……」 彼女の仕事ぶりや会話の仕方は ADHDからはかけ離れているので聞いてみました。 (家はゴミ屋敷ですか?) 「いいえ」 (家事や仕事で次々始めてどれも終われないことは?」 「そういうことはないですね」 (仕事先からやめてほしいと言われたことは?) 「ないです」 (友達から話が飛ぶからわからないって言われる?) 「言われませんね」 (小さい頃、よく迷子になったり、危険な遊びしてました?) 「そういった話は聞いたことないです」 (今、ADHDにあてはまる症状で何か困ってる?) 「困ってないです」 (では、受診の必要はないです) 「??????」 逆に彼女にきいてみました。 (私(まっさん)もADHDチェックリストでは8割くらい当てはまるし、小さい頃からのADHDエピソードも豊富なので診断は間違いなくADHDですが、一緒に働いてて困ってます?) 「全然困らないです。先生をADHDとか思ったことない」 (でも、私はまず間違いなくADHDなんで医療機関に受診してちゃんとした診断受けて治療してもらった方がいいでしょうか?) 「いや、必要ないでしょ、……、あっ!そういうことか」 (そう、周りは困ってないみたいだし、私自身はADHDの特性で困っていることもあるので自分の中では障害者だけど生活や仕事の工夫で生活障害にならない程度にはコントロールできているから病院で治療してもらう必要も治療のために診断をしてもらう必要もないんです。) 「じゃあ、ADHDでも困ってなかったら受診しなくていいってことですね」 (そういうこと! ○○さん、たぶんADHDじゃないけど、ADHDだとしても受診いらないです。)    後日談です。 「先生ー! 私、受診ほんとにいらないですね」 (どうしたの?) 「周りの色んな人にADHDのチェックリストやってもらったら、全員あてはまってて。 私たち困ってないね、ってみんなで大笑いになっちゃいました」 そうなんです。ADHDやASDの発達特性って濃い薄いはあっても誰でも必ず持っているから、自己評価が厳しいとチェックリストは結構当てはまってしまうんですよね。

発達障害かも? って不安になったら

(自分か周りが)困ってる?困ってない?ってまず確認してください。 困ってたら、環境や居場所や生活や対人の仕組みを変えてみてください。 (過去投稿で仕組みの変え方はいくつか出してますので良かったらご参考下さいね)   それでも困ったままだったら、 病院へGO! 発達障害ではない診断のことも、 発達障害(神経発達症)で治療になることもありますので 変えてみても困ったままだったらあまり待たずに受診の御検討を(^▽^)/